前著では、コモディティ(普遍)化したネットビジネスに入るための教科書として法務・技術・マーケティングを網羅した。本著では、それらを踏まえて、これからのネットビジネスがどのようになっていくかを先行する事例を列挙しながらわかりやすく解説している。
前著は、ネットの専門家ではないネットの担当者を対象に書かせていただいたが、今回は、企業経営者を始め、企業の行く末を左右するディシジョンメーカーを対象に書かせていただいた。ネットの専門用語ももちろん出てくるが読み進めるうちに理解できるように工夫されているし、図も多用させていただいた。
かつて、電話が登場してきたときには、電話を使ってどうやってビジネスをやるか考えていたが、いまや、電話抜きでビジネスを考える人はいないだろう。同様に、もはやインターネットを忘れてビジネスを行うことは考えられない暴挙である。ネットをやっているから生き残れるわけでもなく、ネットを使いこなす企業だけが勝ち残るのである。
すべての企業が勝ち残るために、今おかれている環境を理解するためにぜひお読みいただきたい。